東京ウェスティンホテルで諸星くんディナーショー２ステージ。ディナーショーでは先のツアーメンバーにヴァイオリン一人と女性コーラス三人が加わってサウンドも充実し演奏家としてかなり楽しめた。今回用にアコースティックバージョンのアレンジも何曲かやらせてもらった。特に、ある曲の間奏に賛美歌調のコーラスアレンジを施したのだけど、コーラスのお姉さん方にいい感じに歌ってもらえて、作家心も満たされなんだか幸せだった。照明も神々しい感じにつけてくれていたし。ま、自分へのクリスマスプレゼントっちゅうことにしておこう。

寝正月ならぬ寝クリスマス。４時間も昼寝した。久しぶりの休みだ。

大阪ウェスティンホテルで諸星くんディナーショー。ヒビの入った右手人差し指の爪をさらにガシガシに固めていたのだけど、指弾き最初の曲のイントロ中にあっという間に大破してしまった。東京では工夫してピック弾きでやるしかないか？

栗コーダーのクリスマス2003

聖母マリアな歌声（勝手なイメージだけど）田中亜矢ちゃんとの共演は非常に楽しかったが、何曲かで譜面が追えなくなり構成がボロボロになってしまった。うぐー。曲がまだ完全に身体に入っていなかったので集中力だけは切らさないようにしないといけなかったのだが、なんか最近ダメだー。演奏中に頭が真っ白になってしまう。やばい。

駒沢さんのペダルスティールギターの音に毎年のようにステージ上で号泣しながら演奏しているオレですが、今年は個人的にドタバタしていたおかげで大丈夫だった。ま、リハスタでは普通に泣いていたのだけど。

下に書いた爪対策として右手の爪はマニキュアでガシガシに固めていた。おかげで「三人の博士」という指でカッティングする曲（ピックだとまたニュアンスが違ってくる）もなんとか乗り切れたが、やはり音はマニキュアのフィルターがかかった音になっていた。

……

本番終了後、諸星くんのディナーショー用リハへ。明け方近くになった通しリハの時、気をつけていた爪にまたヒビが入ってしまった。指弾きの曲は２曲しかないのだが、かなりピンチ。

リハが終わってスタジオの立体駐車場を出る時に車の左の底の部分を鉄のレールにぶつけてしまって車に穴が開いてしまった。ガーン。こんなところで疲れが出た感じ。

新木場にあるSTUDIO COASTアゲハという所で諸星くんツアー最終日。久しぶりに花道のあるステージに立った。しかも、その先端の部分が宙に浮いたり回転したりするのですよ。オレも１曲だけその先端で回転しながらギターソロを弾いたのだけど、新車発表会みたいになってなかったかな？　巨大なスクリーン、超巨大なミラーボール、クレーン車で操縦されるビデオカメラ、雪が降ったり、火花や銀の紙吹雪が飛んだりの特効、とメジャー感あふれる舞台だったけど、やはり極めつけは（たぶん久しぶりだったと思われる）ローラースケートを履いて歌う光GENJIのデビュー曲。もちろんオレも生で見るのは初めてだったけど、間近で見るとすごい。あんなことの出来る美少年達が１０人近く歌い踊って笑顔を振りまいたら、そりゃ女の子たちもキャーキャー言わないはずがない、と思った。

今年の師走は自分には珍しく本当に忙しい。今日は栗コーダーのリハーサル。諸星くんの現場から戻ってくるとあまりにいろんな状況が違うので、音楽とはこうも幅広いものかと。

マインドなんてものはいくらでも取り替え自由だけど、身体は正直でそうすぐには切り替わらない。

先週のいさ子ちゃんライブ（そういえばこのライブのメモも忙しくて全く書けていない）のリハの時の話。ギターアンプを小さく鳴らしたつもりが、珍しく「音がでかい」と言われてしまった。耳がマーシャルの大音量に慣れてしまっていたのだろう。

諸星くんのステージではライトハンド奏法をやっちゃったりする場面もあるわけだけど、はりきりすぎると右手の爪を割ってしまったりする。実際割れた。これが普段のアコギ演奏には致命的で、爪のない指は綺麗につま弾くことが出来ない。そんなわけで２１日のクリスマスライブでは３弦辺りの音がややしょぼいかもしれない。

諸星くんのディナーショーまでには爪も伸びている計算だが、これまたちょっと問題があって、アコースティック編成とは言えステージ上はかなり音圧が高くなりそうなので、自分の弱い爪がその音圧に耐えられるかちょっと心配（周りの音が大きいと意識していても指に力が入るもんです）。実際連日のリハでかなり際どい状況が続いている。

これからの３日間が山場だな。音楽に合わせた肉体作りは自分なりにしているつもりだけど、日替わりで笛、マーシャル、笛、じゃ身体もびっくりだろう。

あとは今出来ている１８号と１９号が合体した巨大な口内炎が笛を吹く邪魔をしないことを祈る。

「師でもないのに走ってます。」と、いつだかの年の１２月のメモに書いた記憶があるが、本来の意味からすると、「師も走るくらいに忙しい」だから、師でもない人がさらに走り回るほど忙しいのは当たり前っちゃー当たり前なのだった。でも、さらに箴言的に言うと「師は大概、弟子よりも走っている。」と個人的には思っているんだけどね。

と、どうでもいい話はさておき、昨日、朝一の新幹線で広島から戻ってきた。喫煙車、しかもＢ席しか指定が取れず、４時間の道のりが憂鬱だったけど、考えてみたら始発だったので自由席に座ればよかったんじゃん。

いったん家に戻り、楽器を車に積んで、塩を噴いたＹシャツをクリーニングに出して、さねよしさんのリハへ。レコ発ライブなのにその新譜をプロデュースした斉藤くんが不参加とになり、ちょっとピンチなわけだけど、夏ちゃん、リエちゃんがしっかり予習して来てくれていて、全く問題なかった。これに四家くんのチェロが入るんだから、もうバッチリじゃん。

夕方から冷水ひとみ姉さんのCM仕事。録音中やや疲れが出て簡単なコードなのに何度もギターを間違えちゃったーよ。リズムもよれよれだったーよ。まずー。でも全体はいい感じです。関西方面でしか流れないらしいのが残念。既成の曲なのだけど、山村浩二さんの素敵なアニメーションで、小学生が吹いたみたいな笛と、中学生が弾いたみたいなギターが聞こえてきたらそれがそうです。

９月にやったみんとりちゃんのJAROのCMも山村さんのアニメだったけど、あれってON AIRされてるのかな？　見たことないな。

今年はマニュエラ作家陣にたくさんお世話になった。

……

今日。家賃払って、夏の間預けていた冬物をクリーニング屋に取りに行って、ヘアワックスを買って、渋谷に出て、楽器屋でワウの調子を見てもらって、ハンズで爪切りを買って、また別の楽器屋で栗コーダーのインタビューが載っているローリングココナツ誌をもらってきて、Bunkamuraスタジオで伊藤真澄さんの録音。プリモプエルとかいうもののイメージアルバムらしい。先日落札したウクレレのデビュー戦だったのだけど、いい感じに録れた。

走っていると言えば真澄さん。今日も別仕事のTDと兼業しておられた。真澄さんの忙しさについて極身近なスタッフ曰く、「お弁当屋のベルトコンベアで、流れてくる折り箱に次から次ぎに湧き出る具（アイデア）を詰め込んでいる感じ。」「コンベアの後ろを見てしまうと、わ、まだこんなに仕事があるのかと目が回るだろうけど、目の前に来た折り箱しか見せないようにしているから忙しいとは感じていないでしょ。」だそうだ。それで２年間近くノンストップだっちゅうから、ずごいでず。

帰宅後、ライブアレンジあれこれ。